4歳の時に描いた絵をアーティストになった自分がもう一度描いたらどうなるか・・・

オランダのストリートアーティストTelmo Pieperは4歳の時に描いた自分の絵をPCで再度描き直しました。

作家はアーティストというよりも研究者のような制作をされている印象があり、また4歳の子供の視点で見た時の「生き物の形」と25歳という年齢で描いた「リアルさ」が相まっていて、本物同様の毛並みや表情だったりするのにどこか形が不可解で、制作のプロセスが結論として「見た物はこうあるべき」という大人の先入観や固定概念を覆すような仕上がりになっていました。

作品としても面白さは感じますが、研究的にも人の絵画における発達を伝える重要なコンセプトであると言えるのではないでしょうか。
何かを別の何かに喩える寓意のような比喩表現とはまた違う、けれども完全なるフォトリアリズムでもない絶妙なイメージ層の年齢ごとのコントラストで、また新たな作品を産出したということも、稀有な着眼点のように感じました。

先日「抽象的」な絵を描く人と「写実的」な絵を描く人とのコミュニケーション能力の違いを調べましたが、幼少期はどうして描写的にも記号的な絵を描くのかを調べるのも参考になるかもしれません。「記憶」や「イメージ」が自分の年齢を重ねるごとに、全く別のものになるのではなく、同じものが層になっていくということがイメージできる気がします。











Telmo Pieper






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