黄金色に光り輝く空間。CITIZENの腕時計65000個を使ったインスタレーション作品「LIGHT is TIME」

こちらは日本の時計メーカーCITIZEN(シチズン)の時計を使ったパリの建築事務所「DGT.」、田根剛(Dorell.Ghotmeh.Tane Architects)の作品「LIGHT is TIME」です。腕時計の地板という部品がワイヤーで吊るされており黄金の輝きを放っています。驚くほど美しいです。2014年のミラノデザインウィークで展示された作品で、日本でもその凱旋展として南青山のスパイラルガーデンで開催されました。そちらの光景はJDNに掲載されていますのでご覧下さい⇒⇒⇒CITIZEN “LIGHT is TIME” ミラノサローネ2014 凱旋展

Time is Light and Light is Time
「時間は光であり、光は時間である」。宇宙のはじまりビッグバンが起きたとき、光と共に時間は生まれました。そしていつしか地球が生まれ、地平の果てから昇る太陽が大地を光で満たし、動く影の変動や季節が移ろう光の変様、闇夜に浮かぶ月の満ち欠けに気付いた人類はあるとき『時間』という概念を創出したのです。

ワイヤーに等間隔で付けられている地板の輝きは遠くから眺めると、金粉が振り撒かれた状態のまま時間が止まった静止画のような印象がありますね。腕時計に使われている部品、時計内部の可視化という意味もとても重厚なコンセプトです。

人がこの世に生を受けて死ぬまでの時間、地球が生まれて滅びゆくまでの時間、太陽の光が地球に届くまでの時間、過去から現在、そして現在から未来への時間、朝、昼、晩、私たちを取り巻いている概念のあらゆる「時間」が、こんなにも身近であるのに、「時間」とは何だろうと改めて考える「時間」はなかなか意識していないということに気づかされます。

今回の作品は「あらゆる時間の再認識」の機会を与えられたという意味でも重要な展示だったのだろうと思いました。地球が生まれた時間の中に私たちが生きている時間が平行に流れているのだとしたら、時間という概念にはいつか終わりが来るという事を意味しているのかもしれませんし、月の満ち欠けや太陽の日照などから時刻や年数を割り当てるのは「自然が不変的なものとは限らない」事の裏付けでもありそうです。

私たちの1秒とは果たしてどういった「時間」なのか、ゆっくり考えたいですね。

LIGHT is TIME











こちらは会場の様子です

IT11_LIGHT is TIME from DGT on Vimeo.






 
 
 

2015年1月25日に投稿された記事を再編集しています。

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