【約140点】日本初!!現代絵本の基礎を築いた画家ウォルター・クレインの大規模な展覧会

「絵本はここから始まった―ウォルター・クレインの本の仕事」という19世紀後半にイギリスで活躍し、現代の絵本の基礎を築いた重要な画家の1人であるウォルター・クレイン(1845-1915)の仕事を紹介する展覧会が滋賀県立近代美術館、千葉市美術館で開催されます。展示の会期は以下。

滋賀県立近代美術館:2017年2月4日(土)~2017年3月26日(日)
千葉市美術館:2017年4月5日(水)~5月28日(日)
※展示スペースの関係上、2会場での展示作品の差異がある場合があります。また、会期中、一部展示替えを行います。

ウォルター・クレインの仕事を本格的に紹介する展覧会としては日本で初めてで、ほぼすべての絵本と主要な挿絵本を網羅する約140点が展示されます。

また、ウォルター・クレインとともに絵本の黄金時代を築いた画家、挿絵画家のケイト・グリーナウェイ(Kate・Greenaway 1846〜1901)とランドルフ・コールデコット(Randolph Caldecott 1846〜1886)の作品約40点も同時に展示されます。

本展に合わせた画集「ウォルター・クレインの本の仕事 絵本はここから始まった」も3/8に発売されますので、合わせてチェックしてみてください。

 1845年、画家の息子としてリバプールに生まれたクレインは、13歳の時、木口木版の工房に入り、そこでデッサンの基礎を学びます。その後クレインは、多色刷木口木版の技術を開発した彫版師・摺師のエドマンド・エヴァンズにその才能を見いだされ、二人は1865年に全頁カラー刷りのトイ・ブック(8-12頁ほどの簡易なつくりの絵本)を生み出します。それまで絵本のカラー印刷は表紙に限られ、なかの挿絵ページは手彩色でしたので、これは画期的な出来事でした。以来、クレインはエヴァンズとともに、絵本のヒット作品を次々と世に送り、一躍有名になります。

 1877年以降、クレインはトイ・ブックの仕事から手を引きますが、生涯、子ども向け・大人向けの挿絵の分野で数々の傑作を生み出します。その一方で、壁紙、テキスタイル、室内装飾などのデザイナーとして、またアーツ・アンド・クラフツ運動の推進者、社会主義活動家、装飾芸術の理論家、教育者、画家として多方面で活躍しました。






ウォルター・クレイン(絵)『眠り姫』1876年
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ウォルター・クレイン(絵)『美女と野獣』1874年
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ウォルター・クレイン(絵)『幼子のオペラ』より「桑の木をまわろう」1877年 中央大学図書館
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ウォルター・クレイン(絵・詩)『フローラの響宴』1889年

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右:『アリババと40人の盗賊 』 1873年 梅花女子大学 
左:『長靴をはいた猫 』 1874年 個人蔵

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場所:滋賀県立近代美術館
日程:2017年2月4日~2017年3月26日
休館日:月曜日(ただし3月20日(月・祝)は開館、翌3月21日(火)は休館)
電話番号:077-543-2111
営業時間:午前9時30分~午後5時(入館は午後4時30分まで)
入場:一般 1000円 / 高大生 650円 / 小中生 450円
住所:〒520-2122 滋賀県大津市瀬田南大萱町1740-1
WEBサイト:http://www.shiga-kinbi.jp/?p=19759


場所:千葉市美術館
日程:2017年4月5日(水)~5月28日(日)
休館日:5月1日(月)
電話番号:043-221-2311
営業時間:日~木曜日 10:00~18:00、金・土曜日 10:00~20:00
入場:一般   1,200円 / 大学生 700円 / 小・中学生、高校生無料
住所:〒260-8733 千葉市中央区中央3-10-8
WEBサイト:http://www.ccma-net.jp/exhibition_end/2017/0405/0405.html

ウォルター・クレインの本の仕事 絵本はここから始まった-

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