ジャクソン・ポロックのアトリエを撮影した写真

アメリカの画家であるジャクソン・ポロック(Jackson Pollock)(1912-1956)はご存知の方も多いはずです。こちらはそのジャクソン・ポロックのアトリエで撮影された写真です。

日本でも大きな回顧展が開かれ話題を呼びましたね。展覧会では、当時のアトリエの床を再現したもの展示されました。ジャクソン・ポロックの描く絵画はアクション・ペインティングという画法で呼ばれています。キャンバスを床に置き、刷毛などで塗料を滴らせる方法(ドリッピング)です。以下、アクション・ペインティングについて。

第二次世界大戦中に戦禍を避けてアメリカに避難していたシュルレアリスト達との交流や、かねてから尊敬していたパブロ・ピカソやジョアン・ミロらの影響により、しだいに無意識的なイメージを重視するスタイルになった。1943年頃から、キャンバスを床に広げ、刷毛やコテで空中から塗料を滴らせる「ドリッピング」や、線を描く「ポーリング」という技法を使いはじめる。はじめは遠慮がちに使っていたが、1947年から全面的に展開する。このころ、批評家のクレメント・グリーンバーグが「いくら称えようとしても称えるための言葉が存在しない」と最大級の賛辞を贈る一方、雑誌や新聞によってからかい半分の取り上げられ方をしている。床に置いて描くことはインディアンの砂絵の影響などによると言われる。

彼は単にキャンバスに絵具を叩きつけているように見えるが、意識的に絵具のたれる位置や量をコントロールしている。「地」と「図」が均質となったその絵画は「オール・オーヴァー」と呼ばれ、他の抽象表現主義の画家たち(ニューマン、ロスコら)とも共通している。批評家のハロルド・ローゼンバーグは絵画は作品というより描画行為の軌跡になっていると評し、デ・クーニングらとともに「アクション・ペインティング」の代表的な画家であるとした。

絵画作品ももちろん素晴らしいのですが、アトリエ写真もとても魅力的です。壁に立てかけられたキャンバスや床に飛び散った塗料、実際にこうやって描かれていたのかと思うと感慨深いものがありますね。あと、くわえ煙草がカッコいいんですね。

2000年にはエド・ハリスが監督、主演、制作を務めた映画「ポロック 2人だけのアトリエ」でもアトリエが再現されていますので、ご興味ある方はご覧ください。
















 
 
 

2013年5月12日に投稿された記事を再編集しています。

この記事に興味のある方はこちらもオススメです

心霊写真!?写真に映る人々を全て変身させるプロジェクト「Ghost Photographs」... アーティストAngela Deaneのtumblrサイト「Ghost Photographs」には多くの写真にペイントした画像が投稿されています。 これらの写真には映っている人々の顔や全身に白塗りで描ており、まるでオバケのQ太郎みたい人々が映っているかのような写真になっています。新手の心霊写真です...
日本画家・笹本正明が描く耽美で妖艶な幻想的世界... 日本画家・笹本正明さんの絵画をご紹介します。描かれている人物のほとんどが美しき女性や子どもであることは神話性や物語性などを感じさせます。一角獣や蝶、人形や黒猫など登場するモチーフは象徴的であり、意味深で優美な世界がその作品から見て取れます。全体を覆う煌びやかな表情はこの世ではない、非現実的な空間を描...
路上で客を待ち続ける売春婦を捉えた写真シリーズ「The Waiting Game 」... スペインの写真家Txema Salvansは路上で客を待つ売春婦の姿を捉えました。スペインでは若年層の失業率が高く、こういった道路の測道などで客を待つ娼婦が増えているそうです。 これらの写真シリーズ「The Waiting Game」はスペインの地中海沿岸に沿って、6年間という長期に渡って撮影...
【まとめ】若手フォトグラファーを中心に流行中!?シュール系ポートレイト写真... シュールなテイストのポートレイト写真が若いアーティストを中心に流行っているみたいですね。最近、海外サイトを見るとよく拡散されていますのでこの機会にまとめておきたいと思います。 アメリカの写真家ロバート&シャナ・パークハリソン夫妻(Robert and Shana ParkeHarrison)や...
虚空間のエロティシズム。すべて手仕事で描かれたデジタル作品のような画家・三尾公三の絵画作品... こちらは画家・三尾公三(みおこうぞう)(1923-2000)の絵画作品です。三尾公三は合成写真やパソコンで描かれたような絵画を絵具を霧状に噴射するエアブラシを使って描く作品が有名です。1981年に創刊した『FOCUS』の表紙絵を~99年まで手がけたことで広く知られています。 なんと、43歳の時...
「森ブルー」と呼ばれる神秘的な青。エアブラシを使用して描かれた森秀雄の絵画作品... こちらは三重県出身の画家・森秀雄(もりひでお)(1935-2012)の絵画作品です。森秀雄は絵具を霧状に噴射するエアブラシを使って描かれるリアルな絵画シリーズ「偽りの青空」を制作することで有名で、エアブラシ技法の第一人者として知られています。青い空を背景にして彫像や絵画作品などが浮かび上がるような空...


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

検索語を上に入力し、 Enter キーを押して検索します。キャンセルするには ESC を押してください。

トップに戻る