細密描写と鮮烈な色彩。ウィーン幻想派ルドルフ・ハウズナーの絵画作品


ウィーン幻想派は第ニ次大戦後の1960年代にウィーンを中心に始まった幻想絵画のグループで、ここで紹介するのは、ウィーン幻想派の中心人物であるRudolf Husner(ルドルフ・ハウズナー)の絵画作品です。
細密な描写と色彩豊かな絵画はとても有名で、無意識下の世界を魔術的ともいえる徹底した写実主義で貫いています。

以前もウィーン幻想派画家、Ernst Fuchs(エルンスト・フックス)をご紹介しましたね。

奇怪で奇妙。ウィーン幻想派の代表的画家エルンスト・フックスの禍々しい絵画作品

エルンスト・フックスもウィーン幻想派の一人で、他には、エーリヒ・ブラウアー、アントン・レームデンなどがウィーン幻想派の画家として知られています。
日本では、1993年にウィーン幻想派を紹介する大規模な展覧会「ウィーン幻想派展」が全国で巡回開催されています。






代表作とも言える作品「オデュッセウスの方舟」です。製作年は1948〜51年とありますのでかなり時間がかかったことが伺えますね。画面右側の遠近感がとても面白いですね。右と左の差を付けることで絵に空間が作られ引き込まれます。同じ画面にありながらも幾つもの空間が存在し、象徴的なイメージが混在しています。






Rudolf Hausner: ICH bin ES

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Dieter Ronte
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