世界の終わり。東京の廃墟風景を描く元田久治の版画作品

アーティスト元田久治(もとだひさはる)の版画作品をご紹介します。浅草や、渋谷などの東京や、またはランドマークのある世界の都市が廃墟化した風景を描いています。

とても幻想的ですね。でも少し恐ろしい気もします。世界が終わるような災害や戦争などが起こって都心が廃墟同然になってしまうことを考えるとちょっとゾッとしてしまいますね。

鉛筆で描かれているように見えますが、これらはリトグラフという版画の一種の技法が使われています。第一作品集「NEO RUINS」も発売されていますので、気になった方はぜひ。

幼い頃から古びた神社などを好んで描いていたという元田は、リトグラフの手法で建物が廃墟と化した姿を表現し、未来における過去の記録としての都市を描き続けている。
誰もが知っているようなランドマークをモチーフとし、都庁、銀座等の東京、北京オリンピックの鳥の巣、シドニーのオペラハウスやシンガポールのマリーナなどが半ば元の姿を残しつつも、放置され風化する中でまるで自然の一部へと戻っていうようなテクスチュアが細かい線と陰影により巧みに創出される。
熊本出身の作家が初めて上京したときに抱いた違和感、アウトサイダーの眼差しを保ちつつも、廃墟を通して都市が再生していく兆しを美しく表現したいという。


元田 久治|アートフロントギャラリー | ART FRONT GALLERY






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2013年6月7日に投稿された記事を再編集しています。

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