超絶技巧の極致。伝説の彫刻家・安藤緑山の象牙彫刻が超リアル


彫刻家・安藤緑山(あんどうりょくざん)(1885〜1955年)の象牙彫刻をご紹介します。

安藤緑山は象牙を使った彫刻作品である牙彫(げちょう)を主に制作した彫刻家です。江戸時代に始まった牙彫(げちょう)は、明治期に外貨獲得の国策として海外に輸出されはじめた、「牙彫ブーム」に安藤緑山も野菜や果物などの作品を50数点以上残しています。

本当にこれらが象牙で作られたものだとは思えないくらいリアルな野菜や果物です。象牙といえばクリーム色を思い浮かべる方が多いと思いますが、安藤緑山氏は象牙に着彩しています。それが最大の特徴と言われています。






「竹の子と梅」

こちらは最高傑作とされている「竹の子と梅」です。京都にある清水三年坂美術館に所蔵されています。

「竹の子と梅」拡大






胡瓜にキリギス

※2013年6月12日に掲載した記事を再編集しています。

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