高密度で独特な画風。レンブラントを師と仰いだ画家・牧野邦夫の絵画世界


こちらは、画家・牧野邦夫(1925〜86)の絵画作品です。回顧展が練馬区立美術館で開催され話題になりました。この展覧会で一躍有名になりましたが、生前は戦後の前衛的な動向に目を向けず団体にも属さなかったようです。

その為、細々と個展を開催していましたが、注目を集めることはありませんでした。直下の作品は「ガスコンロと静物」(1970年)という作品です。克明に描かれたガスコンロの錆、背景の裕福な人々と貧しい人々、静物とは思えないただならぬ雰囲気が漂っています。

レンブラントを崇拝するあまりに、レンブラントに宛てた手紙と自作自演のレンブラントからの叱咤激励の返事を書いているそうです。自画像もレンブラント作品を思わせる構図が採用されており、その傾倒ぶりをうかがうことができます。

以下は練馬区立美術館の「牧野邦夫展-写実の精髄-」での開催概要の抜粋です。

高度な油彩の技術で、胸中に沸き起こる先鋭で濃密なイメージを描き続けた牧野の生涯は、描くという行為の根底に時代を超えて横たわる写実の問題と格闘する日々でした。レンブラントへの憧れを生涯持ち続けた牧野の視野には、一方で伊藤若冲や葛飾北斎、河鍋暁斎といった画人たちの系譜に連なるような、描くことへの強い執着が感じられます。また、北方ルネサンス的なリアリズムと日本の土俗性との葛藤という点では、岸田劉生の後継とも見られるでしょう。






「ガスコンロと静物」(1970年)

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牧野邦夫 Web美術館2013

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2013年10月25日に投稿された記事を再編集しています。

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