行為の軌跡を追体験。芥川龍之介や谷崎、太宰など文豪の直筆原稿を立体化することで空間を生み出した秀作

こちらは荒井美波の「行為の軌跡 ー活字の裏の世界ー」という作品です。芥川龍之介や谷崎潤一郎、太宰治などのレプリカの原稿の文字や筆跡を針金をつかって立体化したものです。

武蔵野美術大学、視覚伝達デザイン学科の卒展で展示された作品です。

活字になる前の本のインディーズである文豪の直筆原稿は、書く行為の軌跡である直筆によって人間性や身体性を感じ取る事ができます。立体によって臨書する事で線の前後間の関係から文字の書き順や、筆者の息づかいをも感じられ、筆者が本文を書いた後にルビを振り、編集者が活字の号数指定などを書き込むといった時間の過程があるように、活字本が平面なのに対して直筆原稿の中には数多くの文字の層があり、空間が存在するのです。

こちらで制作過程がご覧頂けます→http://mnmari.tumblr.com/archive






こちらは芥川龍之介の「蜘蛛の糸」

三島由紀夫の「春の雪」

太宰治「人間失格」

すべての画像を見る






minamiarai
行為の軌跡 ー活字の裏の世界ー
ごにょり通信
武蔵野美術大学,デザイン

この記事に興味のある方はこちらもオススメです

電子部品で現代的曼陀羅を表現したアート作品「Technological mandala」... ロンドンのマルチメディアアーティストLeonard Ulianの作品をご紹介します。これらの作品はラジオやコンピュータなどを解体して取り出された電子部品とマイクロチップを使って曼陀羅を表現しています。 実に意外な切り口に驚きですね。欧州圏のアーティストがこういった形で曼陀羅を制作している点も意...
【驚愕】アルツハイマー病になりながらも自画像を描き続けた画家の記録... イギリス・ロンドンの画家ウィリアム・ウテルモーレン(William Utermohlen)の絵画作品をご紹介します。1933年生まれのウィリアムはアルツハイマー型認知症(アルツハイマー病)を患った画家として有名で、発病から晩年の作品変遷は驚愕の内容です。 ウィリアム・ウテルモーレンは、1933...
まるでホルマリン漬け。ガラスを使って動物の頭部を克明に描き出す作品シリーズ「TAXONOMY」... コロンビアのアーティストYosman Boteroさんは15枚の平面ガラスにアクリル絵の具で描いた動物の頭部の絵を重ね合わせて、立体的に見える作品シリーズ「TAXONOMY」を制作しました。 一体、1枚1枚どんな風に描かれているのでしょうか。見当もつきませんね。かなりリアルに見えるのでホルマリ...
【押さえておくべき名作・23選】過去200年で歴史を揺るがした衝撃的で革新的な芸術作品... 美術史の中で名を残す革新的な芸術作品をご紹介します。年代的には過去200年、1800年初頭から選出されています。 Paddle8というオークションハウスのキューレーターが選出したもので、とても参考になるので是非ご覧下さい。どの作品も有名なもので憶えておいて損はしないと思います。 ...
手が届きそう・・・本物のような月「Museum of the Moon」... イギリスのアーティストLuke jerram(ルーク·ジェラム)のインスタレーション作品「Museum of the Moon」は月をモチーフにした立体作品で、NASAの提供する画像を元にまるで本物のような月を制作しています。 HIVにマラリア、インフルエンザ。病原菌やウィルスをガラスで再現し...
🍄なにこの可愛いお部屋!?「不思議の国のアリス」の世界を再現したかのような空間芸術が... こちらは1961年ブリュッセル生まれのCarsten Höller(カーステン・ヘラー)のインスタレーション作品「Upside Down Mushroom Room」(2000)です。 ドイツにて農業工学を学び、その後昆虫のコミニケーションの研究しアーティストになるという異色の経歴をもつCar...


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

検索語を上に入力し、 Enter キーを押して検索します。キャンセルするには ESC を押してください。

トップに戻る