元首相・細川護煕の芸術的才能

第79代内閣総理大臣・細川護煕(ほそかわもりひろ)さんは60才で政界を引退してから、その後、陶芸や絵画など芸術の道を選んでいます。東京都知事選挙にも出馬しました。また、東北芸術工科大学学と京都造形芸術大学の初代学園長の経歴もあり、旧熊本藩主細川家の第18代当主としても知られています。

東京都出身で上智大学法学部を卒業された細川護熙さんは朝日新聞社の社会部記者から参議院議員、そして熊本県知事を経て、衆議院議員となり、1993年には内閣総理大臣に任命された方です。翌年1994年に総理大臣を辞任したのち、1998年に衆議院議員を辞職し、1999年に作陶を始められたようです。初個展を日本橋や京都で行ったあと、国内の各地に始まり、パリやニューヨークでも展示をされていたと公式ページには書かれてあります。

2009年に油絵を描き始め、2012年から襖絵の制作もされています。
そして現在、細川さんは2019年に奈良の薬師寺に奉納する襖と壁面の60面にも及ぶ作品制作に勢力的に取り掛かっているそうです。作品を見てもその美しさは健在で、衰えることを知らず、寧ろ年月を重ねるほど輝きを増していっているような印象を受けます。

襖絵には棚田や山々の稜線、木々の細かさ、濃霧の表現まで緻密に描かれていながらも、作品の大きさには、その場で見たら圧巻のスケールであると感じそうです
公式HPの『もりひろアーカイブ』というページの下の方に制作のアルバム集があるので、今回の記事と併せてご覧になってみてはいかがでしょうか。






では陶芸作品から。「黒茶碗」価格は110万5千円。

細川護煕作 黒茶碗 110万5千円!(売却済)

こちらは京都の建仁寺の襖絵

ふすま絵との出会いは2011年。細川家ゆかりの京都・地蔵院を訪れたところ、ふすま絵が傷んでいた。見かねた 細川氏が、寺側に制作を申し出たという。
「挑戦しがいがあると思いましてね。取りかかってみると、案の定難しかったですね。何しろ、お寺のふすまは 大きい。紙、墨、筆と、全てに配慮しました」
同じ京都の建仁寺の一室を借りて作業を続け、12年の春に完成。中国の洞庭湖の風景を墨の濃淡だけで表現してみせた

工房の風景です。ガス窯がありますね。

細川護熙、公式ホームページ






 
 
 

2014年1月27日に投稿された記事を再編集しています。

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