「心は画人ではなく武人」鬼気迫る挿絵。剣豪の末裔、画家・伊藤彦造の仕事


伊藤一刀斉(いとう いっとうさい)の末裔、画家・伊藤彦造(1904〜2004)の作品をご紹介します。伊藤一刀斉は戦国時代から江戸初期にかけての剣客で、一刀流剣術の祖(自称したことはない)。様々な逸話があり、漫画家井上雄彦による「バガボンド」に登場しています。

伊藤彦造も幼少の頃真剣をもって剣の修行を行い、父から剣の手ほどきを受けて育ち剣の師範でもありました。

少年雑誌草創期の「少年倶楽部」や大衆雑誌「キング」などで挿絵を掲載し、その画風から「剣描一致」と言われるほど鬼気迫る躍動感があり、鋭いペン画は伊藤彦造の強い精神力を物語っています。自身も剣術を習得していた為、殺陣シーンにはリアリティがあります。
片目が見えないという大きなハンデキャップを持ちながらも、デビューから作品が多く描きました。

代表作には「豹の眼」、「阿修羅天狗」、「運命の剣」などがあります。過去に弥生美術館で回顧展が開催されています。

彦造を語る上で、戦中の活動は外せません。満州事件が起きた昭和6年、彦造は憂国の情を訴えるために、自らの身体55箇所を傷つけて、己の鮮血で「神武天皇御東征の図」を描いています(現存しませんが、写真類が展示されています)。これをきっかけに陸軍大将の荒木貞夫と親交を持ち、陸軍嘱託として戦線の視察も行いました。






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参考サイト:伊藤彦造の挿絵伊藤彦造 | 川中島の一枚伊藤彦造 wiki剣豪の末裔は、エキセントリック絵師






   

 
 
 

2014年2月20日に投稿された記事を再編集しています。

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