鎧にシャネルのマーク!?侍を通じて描かれる現代人。野口哲哉の鎧武者作品

アーティスト野口哲哉の作品をご紹介します。野口哲哉は樹脂やプラスチックなどの素材を使い鎧武者を制作しています。

作品自体はそんなに大きないですが精巧に作られた細部とそれぞれの作品にある物語の設定がとても興味深いです。

過去に、2014年に新作を含めた全作品約90点を展示した「野口哲哉展―野口哲哉の武者分類図鑑」という展覧会が練馬区立美術館にて
開催されていました。

作品集も出版されていますので、ご興味のある方はぜひ。

野口の作品世界の大半は、侍をモチーフにしながらも、実際には存在しない、彼曰く“でっちあげ”の世界なのですが、サムライ、甲冑への知識に裏付けられた空想世界は実に豊かで、史実とのはざまを行き来するユニークで独創的なものとなっています。
加えて、甲冑の表現の正確さや、サムライたちの立ち振る舞いは、格好良さの中にも常に滑稽さや哀しさが漂っており、その姿は日々の暮らしを送る私たち現代人とどこか通じるものがあります。






「誰モ喋ッテハイケナイ」ヘッドフォンを付けた武者。初期の代表的作品。

「シャネル侍着甲座像」紗錬家の家紋が入ったユニークな作品






「ポジティブ・コンタクト」

「Talking Head」


武者が描かれた板絵《Sleeping Head》には、左側に眠った熊の兜。これは、着用時に覚醒する“付喪様式”です。一方の立体作品《Talking Head》は、甲冑の形式が新しい為、絵に描かれた人物の後継者。兜の表情が尊大なのは、兜が経験を積んだ事で発言力が増したためです。

「Un samurai vient」

平面作品もすごく面白いです。こちらは「着甲武人アルパカ騎乗図」

「武人浮遊図屏風」






 
 
 

2014年2月7日に投稿された記事を再編集しています。

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