鉄オタも唸る精密な風景。記憶だけを頼りに描く知的障害者・福島尚の鉄道画


自閉症である福島尚(44)は記憶だけを頼りにリアルで臨場感溢れる鉄道の風景画を描いています。

なんと下描きをせずに描いているそうでその精密さに驚かされます。作品への集中力と鉄道への情熱が画面から伝わってきますね。4歳の頃から鉄道に興味を持ち、それ以降ずっと描き続けてきたそうです。

小学校に進んでも行き交う電車を一日中眺めては、鉄道の風景画を描いてばかり。家族旅行で行った先でもローカル線の電車や線路、駅舎をスケッチしたり写真を撮っては喜んだ。中学卒業後は障害者施設に通い始めたが、鉄道画に没頭する生活が10代、20代と続いた。
「先生から技法を教わったわけでもない。描き方は全部、自己流。画力も年相応のものだった」。清は当時をこう振り返る。

MSN産経ニュース

福島さんの作品は再現力が素晴らしいですね。しかも作品が記憶だけを頼りに制作されているというのは驚きで、信じられません。

制作への過程として視知覚と記憶だけを頼りにするという、これだけの複雑な情報量を記憶するということは過度に疲れてしまうのではないでしょうか。
細部を見ていくと、電車の車体がホームのキワに反射して映っていたり、駅名や車体に書かれた行先の文字、何番線でどこ行きの電車か書かれた黒い電子掲示板、本当に情報という情報の隅々まで把握されていた事が判ります。

自閉症の人の中には細密に描画していくタイプが多いことは著書にもなっているようですが、今回ご紹介した福島さんは、何千冊もの本の文を全て記憶しているキム・ピークや、一度見ただけで映像を記憶して絵を描くスティーヴン・ウィルシャーに似たものを感じました。

個人的には予備校生や美大生などがデッサンなどをしていく上で、「見たり」「描いたり」の繰り返しで徐々に絵になっていくものだという固定概念がありましたが、一瞬で映像や情報を記憶するということが、どう思うか、嬉しいのか、苦しいのか、疲弊しているのか、再現される絵は1枚でも、描き方は実に多様ですよね。












福島 尚 鉄道絵画展2009年11月23日~28日
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2014年7月1日に投稿された記事を再編集しています。

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