現代的真理!?医療用画像で作成された人間曼陀羅「The Human Mandalas」


こちらはフランス在住のビジュアルアーティストHélène Goddynの「The Human Mandalas」というシリーズです。
レントゲン写真などの医療用画像、CT、MRIを円形に並べることによって仏の悟りの境地やシンボル、文字、神々など視覚的・象徴的に表したものである曼陀羅図を作成しています。
「曼陀羅」の「maṇḍa」には「心髄」や「本質」、「la」には「得る」という意味があります。その辺を踏まえてみると面白いかもしれませんね。

レントゲン写真を曼荼羅図にするという発想もなかなか浮かばないですが、構成された作品からは数学的な美しさを感じるのと、目を凝らして「人体」であることが理解できた時、または作品が「レントゲン写真」であると聞いて知った時に、思わず「なるほど」と言ってしまいそうな作品です。

顔や手の作品は人体であると認識するまでに時間がかからなそうな気もするのですが、骨や胎児のレントゲン写真は、説明されないと「美しい芸術作品」として認識するだけで気が付かないかもしれません。

またレントゲン写真を円状に配置することで、人間の「外側」だけではなく「内側」まで表現しているという捉え方も可能ですね。どこか人間の内と外を可視化されているようにも思えます。

医療機関を受診してレントゲン写真を撮影されると、それを作品として見る事は滅多にないかもしれませんが今回は1枚の作品として見れますね。
単なる視覚的な美を通過した先に、「発見」、そして「考察」する要素が隠されており、鑑賞者は表現の順路に沿って作品を読み進めることになっていくのでしょう。作家に導かれながら、まさに円を描くように作品を紐解いて読解していく醍醐味が内在された作品です。






中央の卵細胞から徐々に大きくなっていく胎児の画像が配置されています。

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hélène goddyn – Artiste plasticienne






世界で一番美しいレントゲン図鑑
世界で一番美しいレントゲン図鑑

 
 
 

2014年7月14日に投稿された記事を再編集しています。

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