ダイナミックで繊細。タンポポと戯れるワイヤーで作られた妖精の彫刻

イギリスの彫刻家Robin Wight(ロビン・ワイト)の作品をご紹介します。これらの作品は野外に設置された彫刻作品でタンポポとダンスをしているかのような妖精が作られています。これらの作品はワイヤーをで作られており、タンポポの胞子や妖精の髪の毛、羽は注目すべき表現です。

野外彫刻となると雨風に耐えられる構造がしっかりしたものが一般的ですが、こちらの作品は野外彫刻とは思えないほど細やかな作りになっています。躍動感あるダイナミックなポーズと胞子が空中に飛び散る様が美しいですね。

Robinはアーティストの公式ページの中で以下のように述べています。

私の彫刻的な作品のアイデアが降りてきたのは、フェンスの修復をする最中でした。溶接や特別な制作技術がいらずワイヤーは安価なので、生産性は無限大です。そしてそれは金属粘土のようなものです。

制作にお金を費やしすぎないで良質な作品を作る、表現者でありながら生活者でもあることを再認識させ、制作の姿勢には目を光らせるものがありますね。

またRobinはワイヤーを金属粘土のようだと喩えています。タンポポの綿毛の緻密さをワイヤーで作ろうというアイデアは、通常では「こんな風になればいいな」と考えても、考えるだけで終わってしまいがちかもしれません。Robinの実行力に表現が形となって伴っているところが素晴らしいですね。

そしてRobinのWebページのCreationという項目からは、制作過程を見ることができます。日々の試行錯誤が具体的にどういったもので、どのように制作しているか見てみたい人におすすめのページです。Dandelionsというページからはタンポポの胞子の作品が見られるようになっていて、大きい胞子のモニュメントに等身大の女性が佇んでいる写真は、まるで人間が不思議な世界に迷い込んだかのようです。











Robin Wight






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