昭和シュールレアリスム。前衛芸術の草分け写真家・山本悍右の世界

山本悍右(Kansuke Yamamoto)(1914-1987)の写真をご紹介します。
これらの写真は1940年代後半〜50年代に多く撮影され、日本におけるシュールレアリスム作品の礎、シュールレアリストの草分け的存在ともいえるアーティストです。セピア調の色調やシンプルで非現実感漂う世界、昭和の独特の空気感が印象的です。名古屋を拠点に活動し、「ナゴヤ・フォトアバンガルド」の結成メンバーの1人として活躍しました。

山本悍右は1987年に亡くなられていますが、現在でもギャラリー(Nonaka-Hillやタカ・イシイギャラリー)で展示されていたり、フェイスブックやツイッターなどのSNSでも多くの作品を見る事ができます。

シュールレアリスムで、さらにモノクロームにした上品な印象を今まで日本の美術家の作品に感じたことはあまりありませんでしたが、モノクロやセピアの世界からは、あのサルバドール・ダリともまた違う美しさと静謐さを感じさせます。
ブラックアンドホワイトの余白を多くとった美や、変に感情移入されていないところが長く見ていて疲れませんし、飽きが来ないですね。

まるでシュールという言葉よりも美しいという言葉が相応しい作品でもあるような気がして、思わず作品の中に入りこんでみたいと思ってしまいました。
亡くなられてもなお、展示やSNS発信が続いていることも素晴らしいと感じましたが、現在でも作品が人々の記憶の中で生き続けている印象もあり、彼が生きているうちにしていた美術の仕事の重要さが、世代を超えて私たちに伝わっているのだと実感しました。

肉体が滅びても、作品は生き続けるどころか輝きを増していくという面で、1人の美術家の仕事から学ぶことは大きいですね。

超現実は現実の中にあるという言葉とともに、新しい写真はたゆまない実験の中で新しい美しさを作っていく。

wikiより






シュルレアリスムとは何か (ちくま学芸文庫)
シュルレアリスムとは何か (ちくま学芸文庫)

 
 
 

2014年7月31日に投稿された記事を再編集しています。

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