1987年アメリカ、ニューヨークのクイーンズ生まれのサヴァン症候群のアウトサイダーアーティストJonathan Lerman(ジョナサン・ラーマン)が木炭で描いた肖像画をご紹介します。
サヴァン症候群とは、知的障害や発達障害などのある者のうち、ごく特定の分野に限って優れた能力を発揮する者の症状のことで、一度しか読んでいない本の内容を全て覚えていたり、耳にした音楽を再現できたりなど突出した才能を持った方々です。
俳優ダスティン・ホフマンとトム・クルーズが出演した映画「レインマン」で、ダスティン・ホフマンがサヴァン症候群の登場人物を演じています。この映画ではサヴァン症候群に関する専門家の監修のもとで制作され、忠実に描写されています。映画をご存知の方も多いのではないでしょうか。
Jonathan Lermanは、12歳でニューヨークのKSアート ギャラリーで個展を開催するなど早くからその才能は周囲に認められています。描き殴ったかのような荒々しさはあるものの少ない線で人物の特徴を掴んでいるのがよくわかります。
2002年には「The Drawings of a Boy with Autism」という画集が出版されていますのでご興味のある方は是非。