毒々しくも美しい。液体の飛沫をハイスピードカメラで撮影した写真がまるで花のよう


今回は、ニューヨークで活動するフォトグラファー、Jack Longの作品をご紹介します。
彼の作品は、流れる液体を高速撮影することで、花や植物、微生物などを思わせる高度な視覚効果を生み出しているのが特徴で、その作品群は彼の代名詞でもあり、リリースされるたびに見る人に驚きを与え続けています。

この「Vessels and Blooms」シリーズではその名の通り、花瓶に生けられた花たちをテーマに、
まるで前衛アーティストが作った器に熱帯のジャングルで育った花を生けたような、攻撃的で毒々しいみずみずしさがほとばしる作品に仕上がっています。

フォトグラファーの道を歩み始めた当初のJack Longは、主に広告写真を専門としていました。その中で彼が惹かれたのは、目に映る景色や自然たち。刻々と変化し続ける自然のわずかな一瞬を捉えようと、試行を重ねながら、彼独自の技術を磨き上げていきました。
色とりどりの液体が空中にその身を投げ出し、何かに当たる。そしてその身をくねらせ躍る刹那の時。そこには重力からの束縛を逃れ、一気に解き放たれた濃厚な生命力が集約しています。それはなんだか、見てはいけない、人間の奥の奥で静かに鼓動を奏でる「何か」を見てしまったような、畏怖にも似た感情を呼び起こし、その写真から目を離せなくしてしまうのです。
















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