ゴミの塊を人に・・・光と影で人物のシルエットを作り出すインスタレーション作品

イギリスの二人組アーティストTim Noble & Sue Webster(ティム・ノーブル&スー・ウェブスター)の作品をご紹介。これらは廃棄物やスクラップなどのゴミの集積を作り出し、その作り出した集積に光を当て、人物のシルエットを映し出すインスタレーション作品となっています。

実際に制作したオブジェをメインに見せるのではなく、そのオブジェが作り出す人物のシルエットを含めたインスタレーション作品となっています。1997〜2014の間に多く制作されたシリーズです。「ミス・アンド・ムーソー(Miss Understood & Mr Meanor)」と言う作品は、自分自身から排出されたゴミを彫刻し、自画像(影)を作り出しています。影がなければ、ゴミの塊、もしくはゴミが散らかっているようにしか見えませんが、光を当てると全く違うもの(ある意味同じなのかもしれません)が現れます。

二人の作品は、グッゲンハイム美術館やナショナル・ポートレート・ギャラリー、アルケン博物館などに所蔵されています。

Tim Noble & Sue Websterは2000年代に現れたイギリスのアーティストであるポストYBAs世代(ヤング・ブリティッシュ・アーティスト)(YBAsはイギリスを中心に活動する1990年代当時若手のこと)として、新しい動向の中に属されます。YBAsには、ホルマリン漬けで有名なダミアン・ハーストなどがいます。

Tim Noble & Sue Webster






Miss Understood & Mr Meanor, 1997

Dirty White Trash (with Gulls), 1998






HE/SHE, (Diptych) 2004

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2012年10月24日に投稿された記事を再編集しています。

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