まさに職人技。廃墟となった工場がモダンな事務所に変身


イタリアのインテリアデザイナー、彫刻家のVincenzo de Cotiisは廃墟となったイタリアのブレシアにある1940年代の靴下工場を新たに住居として再設計しました。廃墟としての雰囲気を上手く残し、現代的に空間が演出がされています。ボロボロとなった壁やシミなど、まるでわざとそのような質感に作り上げたかのようにも感じます。

まさに巧みの技と言えるのではないでしょうか。素材の聲を聞くとは、まさにこのことでしょう。個人的には1週間くらいなら住んでみたい気もします。

Vincenzo de Cotiisは1958年にイタリアに生まれたインテリアデザイナーで、ミラノ工科大学で建築を学んだ彼は、彼自身のスタジオとギャラリーを1997年に設立します。彼は公式ページの中で以下のように語っています。

―時間によって生成された錆の美しさは、世界中の住宅や商業プロジェクトの建築デザインとインテリアデザインの両方に反映されています。―

この一文にVincenzo de Cotiisの意図が凝縮されていますね。インテリアデザインのみならず同様の作風でアートワークも残されている彼ですが、どこか日本画のようなシミや岩肌のようなテクスチャーに似ていて、作品から非常に日本的な印象を受けるのも彼らしいです。
見ていて侘しい美しさを覚える作品への感情の昇華を伴った作品は「職人技」と言え、粋な作品です。

今回掲載している2008年に作られた「OFFICE」は、今にも崩れそうな壁のある空間に現代的なソファやデスクなどの家具を置いています。こちらの作品はいつまででも見ていられる作品でもあるように、視覚からくる色や形の第一印象が人に与える影響は大きいと言えそうですね。時間と共に変化していく素材を決して「劣化」と捉えずに、一つの作品性として認めるという事は彼の作品から学ばされます。











Vincenzo de Cotiis






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2015年1月10日に投稿された記事を再編集しています。

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