実に美味しそう・・・木版画でパンを作るアーティスト・彦坂有紀


彦坂有紀はパンをモチーフにした木版画を制作しています。木版画の中でも「多色摺り木版」という技法が使われており、パンの焼けたカリッとした感じなどを表現しています。木版画でここまで「美味しそう」に表現できるなんて驚きですね。

木版画でパンの表現というアイデアの着眼点にも目を光らせるものがありますが、baseのショップから作品を見ると、「パン」の他に「おもちの本」や「鈴カステラの絵」「エビフライTシャツ」があり、作家のユーモアやセンスを感じます。

そしてパンというのは実に面白い形や色をしています。あまりに生活に馴染んでいて深く考えたことはなかった不思議な形の食べ物であることを、実際に作品に近寄って見たら再認識するかもしれません。昔、美大予備校で「食パンのデッサン」を見た事は多々ありましたが、今回の作者のように「おいしそう」に描けている存在感のあるパンの絵を見られるのは、なかなかない機会と言えそうです。

また作品に余白を多くとっていて、鑑賞する人の視点や関心がモチーフに向くことや、インパクトも大きい仕上がりになっていますね。作家の特徴としても話題性があるモチーフで、年代的にもどのような世代にも親しまれそうなモチーフであることも、実は大きな持ち味と言えるかもしれません。

「おいしそう」に描ける表現力は、大切なことのように思います。今後の「パン」や、「それ以外の食べ物」の、思わず味や香りを感じてしまうような作品が楽しみですね。











彦坂木版工房






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