ミイラ化した遺体が内部に存在する仏像

ミイラ化した遺体が内部に存在する仏像が大変興味深いです。オランダのアッセンにあるドレンテ博物館で開催された「ミイラ展」に出品された仏像です。展示の冊子によるところでは、「即身仏」のようで、その仏像の中のミイラ化した遺体は約1100年以上前に生きていたとされる中国の僧侶です。

僧侶は石棺に入れられた状態で、水や木の実などを食して約3年近く生き延び、そして木の根や皮、樹液から精製されたお茶などを摂取してもう3年近くを生きるそうです。
チューブで息をしていて、鈴の音を頼りに周囲に自分が生きているということを伝えたそうで、そこまでの過酷な修行をすることで一体僧侶の境地はどうなるのかということと、信じられないという印象がありました。

情報過多な昨今において言えばメディア面では疲弊しなさそうですが、なかば暗闇の無響室のような空間の中でじっと同じ姿勢でい続けるというのは気が狂いそうです。逆に、人のストイックな精神力は時に死と隣り合わせで危険だということを、僧侶が身をもって1100年以上も前から私たちに伝えてくれていると考えれば、この修行は無意味ではなかったと言えるものなのでしょう。

医療機器の進歩や技術の革新と、「この仏像の内部を、仏像を壊さずに知りたい」という探究心が絶妙に交差した結晶のような出来事ですね。未来への目印のような大切な研究と言えそうです。






こちらがその仏像。一見普通に見えますが・・・

CTスキャンした画像を見ると。

比較

こちらはその仏像をアメルスフォールトにあるメディカルセンターでCTスキャンしている様子です。

展覧会の様子を伝える動画もありますのでご覧下さい。

Mummie met kiespijn in Drents Museum – RTV Noord 投稿者 rtvnoord

neatorama






 
 
 

2015年2月21日に投稿された記事を再編集しています。

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