「焼き物」という概念を軽く越えてくる斬新過ぎる桝本佳子の陶芸作品

こちらは、日本人陶芸家、桝本佳子さんの作品です。今回は、陶芸家・・・という枠から気持ちよく突き抜けている桝本さんの作品群をご紹介しますね。

兵庫県に生まれた桝本さんは、京都市立芸術大学大学院在学中から、日本や韓国でグループ展を開催するなど、早くからその才能は高い評価を得ていました。
卒業後はほぼ毎年、国内外各所で展覧会が開催され、現在では、ロンドンのビクトリア&アルバート ミュージアムや愛知県の豊田市美術館、滋賀県の滋賀県立陶芸の森に、作品が常設展示されています。

30代半ば(2018年時点)の若手陶芸家の桝本さんですが、その作品は斬新で、陶芸=床の間とかに飾る花瓶とか焼き物・・・という、ぼんやりとした伝統工芸品のイメージをバッサリ叩き切ってくれる、気持ちのいい「攻め」に満ち満ちています。

伝統的な美しさを追求した高貴な焼き物よりも、ちょっとユーモラスで遊び心のある身近な存在としての焼き物が、創作の原点にあると語るご本人は、チャーミングな作品の裏側で、いたって真摯に陶芸に向き合っています。そうは思っていても、彼女が作り出す世界観は、これまでの陶芸の概念からはかなり先に行ってしまっていて、「きっと最初、先生や窯元の人はひどく驚いただろうな」と余計な妄想を止められないんですよね。











桝本佳子 ホームページ






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