悪魔か天使か。イギリスの教会に見世物のように吊るされた有翼人「Morning Star」

イギリスの現代アーティストPaul Fryerのインスタレーション作品(空間芸術)「Morning Star」はイギリスの首都ロンドンにあるメリルボーン聖教会で2008年に発表されました。

胴体や腕、脚に巻きついた人工的なワイヤー、身動きが取れなくなったのは悪魔か、天使なのか、神に反逆した堕天使なのか。吊るされ、捕らえられたのでしょうか。教会という場所の限定性がこの生き物の存在自体を意味深に象徴しているように見えます。

この作品「Morning Star」の胴体部分はアルマイト、シリコンゴムで翼の部分は本物の羽が素材として使用されています。

以前、ご紹介したアーティストユニットSun Yuan & Peng Yu’sによる作品「Angel」(以下)は人肌や羽などがリアルに作り込まれており、フィギュア(人型)としての親近感がありましたが、Paul Fryerの「Morning Star」で制作された有翼人は眼窩が窪んで、黒々とした身体や、かなり大きい翼など近寄りがたい異様な存在感に覆われています。

捕獲された年老いた天使。イメージを覆すリアルな彫刻作品「Angel」






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2016年5月4日に投稿された記事を再編集しています。

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