元エンジニアが作り出すシュールな世界。スウェーデンの写真家Tommy Ingbergのフォトモンタージュ作品シリーズ「Reality Rearranged」


フォトモンタージュとは「合成写真」のことで「フォトコラージュ」とも呼ばれることがあり、写真の要素を使い切って貼ったりする写真作品のことです。
フォトグラファー、ビジュアルアーティストのTommy Ingberg(トミー・イングベルグ)(1980〜)もそのフォトモンタージュの作品を多く制作しています。

Tommy Ingbergは元エンジニアで、制作に関しては独学です。
紹介する作品の多くは2010年から2015年に制作された作品は「Reality Rearranged」というシリーズで、作品について、Tommy Ingberg自身の精神生活や思考、感情をテーマとし、視覚的な日記のように、非常に個人的な作品であると説明しています。

スーツに帽子を被った姿はサルバドール・ダリとともにシュルレアリスムを代表する画家の1人で、ベルギーの画家ルネ・マグリット(Rene Magritte)(1898〜1967)を彷彿とさせます。デジタル加工で作り出しているリアリティある特有の世界に現代的エッセンスが加味され、シュールでありながらも、顔が一切に見えない作品世界は、没個性、画一化された現代や空虚な人々の姿が表現されているようです。

海外のサイトではありますが、インタビュー記事がありますので、気になった方は御覧ください。


Tommy Ingberg: Rearranging Reality

Tommy Ingberg Surreal Photo Art – Official Website






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2016年7月25日に投稿された記事を再編集しています。

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