顔で埋め尽くされる画面。統合失調症の画家Edmund Monsiel(エドムンド・モンシエル)の濃密なドローイング作品


ポーランドのアーティストEdmund Monsiel(エドムンド・モンシエル)(1897–1962)は統合失調症のアーティストです。統合失調症とは幻聴、幻覚、異常行動などを伴う認知能力、思考、知覚、感情、言語、自己と他者の感覚、これらの他人との歪みによって特徴付けられる症状を持つ精神障害の一つで、(wiki)思考や感情がまとまりにくくなる、精神分裂症と呼ばれる状態です。

Edmund Monsiel(エドムンド・モンシエル)は生前、雑貨店を経営していたそうで、第二次世界大戦時に侵攻してきたドイツ軍にその店を奪われ、それ以来、同じ町に住む弟の家の屋根裏に避難し、すべての接触を拒否し、隠れて暮らすようになりました。
それから、統合失調症、自閉症、聴覚と視覚の幻覚に苦しみました。今回紹介する作品は、その間に描いた作品で、彼の死後、発見されたものです。

現在、Edmund Monsiel(エドムンド・モンシエル)はアウトサイダーアーティストの中で最も重要なの1人とされています。画面いっぱいに鉛筆で無数に描かれた自身の顔や人物はとても、特徴的です。一体どういう状況や設定で描いたのか、このような特殊な自画像は極めて稀ですね。
以前にも統合失調症のアーティストの作品を紹介しておりますので、合わせてご覧ください。

統合失調症を発症したイラストレーター、ルイス・ウェインの作品変遷が凄まじい。
旅先で統合失調症を発症した芸術家ラリー・グリーンアイの奇妙なドローイング作品
















マンガでわかる!統合失調症

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