なんという迫力。自然破壊や環境問題をテーマに完全に神様を実体化した彫刻作品

今回は、アメリカで活動する彫刻家、Paul Balikerの作品をご紹介します。60歳を超えた今も精力的に生み出され続ける彼の作品の原点は「自然」。
独学で彫刻で学んだ彼の作る作品は、彫刻のジャンルを軽々と飛び越えた、荒々しい生命への祈りが溢れています。

この「A Matter Of Time」は、まるで地球創世のクロニクルのような壮大な世界を創り出しています。イギリスのデイリーメール紙では、紙の手により作られた彫刻作品と評された、この作品。まさしく彼の手の中にこの世界のすべてが掌握されているかのような迫力がありますよね。

幼い頃から自然の力を身近に感じてきたBalikerがはじめて彫刻を作ったのは8歳の時。自然に対する畏敬の念は年々強まりを増す一方だそうで、近年世界中で叫ばれている海洋汚染などの環境破壊のニュースも、彼の創作魂を燃え上がらせている要因のひとつなのです。

流木を使い、猿やイルカ、ウミガメなど、様々な動物が織りなす宇宙の中心に居座り、鋭い眼光でこちらを見据えるのは「神」か「人」か。
人類は様々な技術を手にし、自分たちが地球を思いのまま操作しているかのような錯覚に陥っているのではないでしょうか?Balikerの作品を見ていると、神の力を崇めるための、ある意味祈りの対象としての一面と同時に、「おまえたちは、人間を中心に世界は回っていると思っているんだろう?」というアイロニーに満ちた一面を感じます。
タイトルの「時間の問題」というのも、彼が私たちに投げかけた「CALL TO ACTION(行動を起こせ!)」という強いメッセージなのです。
















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