まるで水面。一瞬の美しさを閉じ込めた立体作品


こちらはアメリカ人アーティスト、Sophia Collier(ソフィア・コライダー)の作品です。この水面を切り取ったようなオブジェ、光を受けて揺らぐ水面がとてもリアルに再現されていますよね。

Collierはアーティストであった父の影響から、物心をついたころからアートの存在が身近にあり、創造すること、何かを生み出すことに対し、とても強い思い入れをもって成長しました。
しかし彼女がアーティストの道を歩み始めるまで、とても多彩な人生を送ってきています。

高校卒業後すぐに働き始め、自然派ソーダ飲料の会社を立ち上げ成功を収めると、そのあとはお金に興味を持ち、ファンドを設立しこちらも大成功。彼女の転機となったのは2004年に乳がんが発覚したときでした。彼女はそれまでの人生を振り返り、幼いころから大好きだったアートの世界に身を投じることにしたのです。

水の揺らぎの美しさに魅せられたCollierは、早速アニメーションや3Dモデリング、アクリル加工技術などを学び、ついには自身で好みの波の形を再現できるよう、プログラミングまでしてしまったのですから、その行動力には驚かされます。

人は心に陰りができたとき、きらきらと光る存在に惹かれてしまいますが、彼女もがん告知を受けた時にみつめた見慣れた川の、ゆらゆらと光を浴び流れる水から、新たな人生の啓示を受け取ったのです。あの時彼女が「この揺らぎを永遠につかまえておかなくちゃ!」と思った通り、その美しく、柔らかな光に包まれた水面は永遠の命を手に入れたのです。











Sophia Collier






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