切断された頭部に蠢めく蛇や蜥蜴たち。生々しくグロテスクな絵画作品「メデューサの頭部」


ピーテル・パウル・ルーベンス(1577-1640)の油彩作品「メデューサの頭部」(1617-1618年頃)は、オーストリアはウィーンにあるウィーン美術史美術館に所蔵されている作品です。

この作品は、ギリシャ神話に登場するグゴン三姉妹の一人メデューサを題材にしています。メデューサは、見たものを石に変える能力を持つ事で有名なキャラクターですね。
頭髪は無数の蛇や蜥蜴、蜘蛛などで、イノシシの歯、青銅の手、黄金の翼を持つと言われています。また、海の神であるポセイドーンの愛人でもあります。

描かれているのは、ゼウスとダナエー(アルゴス王アクリシオスの娘)の子の英雄ペルセウスによって首を切断され退治された光景で、カッと見開いた血走った目や、無数の蠢めく蛇、首の切断面など、かなり、リアルに描写されています。
半神であるペルセウスは鏡のように磨き抜かれた盾を見ながら、不死身殺しの武器とされる曲刀を使い、眠っているメドゥーサの首を掻っ切った
とされています。

メデューサはルーベンスの他に、レオナルド・ダ・ヴィンチ、サルバドール・ダリ、ミケランジェロ・メリージ・ダ・カラヴァッジオなども描いており、また、絵画だけでなく、映画、アニメ、小説などでよく登場するモチーフですね。






部分拡大











この記事に興味のある方はこちらもオススメです

グラフィティを楽しむおばあちゃん達。ポルトガルの高齢者向けのプロジェクト「LATA 65」... ポルトガルのプロジェクト「LATA 65」は高齢者を対象にしたグラフィティやストリートアートの基礎を教えるワークショップです。 「LATA」はポルトガル語で「缶」を意味します。多くの高齢者が街のブロック塀にステンシルシートをかざしスプレーを吹きかけペイントしています。 おばあちゃん達がス...
108点を収録。美しすぎる銅版画家・小松美羽の画集が発売中... 版画家・小松美羽の画集「小松美羽 -20代の軌跡- 2004-2014」が12月6日に販売されました。「美しすぎる銅版画家」としてとても有名ですね。 この画集では30代を迎える記念として20代の作品をまとめています。銅版画の他にペイント、墨絵、ペン画、有田焼とのコラボレーションなど、小松美羽が...
羽毛がフワッ、フワッ。水彩絵具で鶏を描いた絵画作品... セルビアのアーティストEndre Penovácの水彩絵の具の「にじみ」で描いた作品を以前紹介しましたね。以下。ねこの毛を巧みに「にじみ」で描きつつも、動物の骨格を意識した描法に驚かされました。 絵の具の「にじみ」で描く猫 Endre Penovácは猫だけでなく、鶏も水彩絵具で描いてお...
【必見】2019年に絶対見逃せない要注目の展覧会[随時更新]... 絶対見逃せない!!オススメの展覧会を厳選して紹介します。人気画家の最新の個展、海外の美術館から来日する名作の数々を展示する展覧会など、どう考えても見逃せない展覧会をピックアップしています。 東京の展覧会や、また美術館や博物館が密集している上野の美術館、六本木近辺の美術館・ギャラリー情報またはイ...
空飛ぶ蒸気機関車に単眼の奇怪なセーラー服少女。画家・中村宏の代表作「円環列車」... 画家・中村宏の代表作と言える「円環列車・A-望遠鏡列車」、「円環列車・B-飛行する蒸気機関車」をご紹介します。これらの作品は1968、1968年に描かれた作品です。 構図やモチーフ、タイトル、どの要素を取っても不可解で不思議な絵です。この妖怪のようなセーラー服の少女達はどこに向かっているのでし...
【多重人格者】約20の人格が存在する解離性同一性障害者の女性が描く絵... イギリスのKim Noble(キム・ノーブル)(1960年生まれ)は解離性同一性障害(DID)を患っています。俗にいう多重人格障害です。それぞれの人格の独立性がとても強く、過去に類似例がないほど、重度の解離性同一性障害です。小説や映画で扱われることがよくあるので、ご存知の方も多いはず。 Kim...


検索語を上に入力し、 Enter キーを押して検索します。キャンセルするには ESC を押してください。

トップに戻る