伝説の銭湯背景画絵師。匠の技で描かれた美しい「静の世界」


中野ブロードウェイにあるアートギャラリー「GALLERY リトルハイ」で2019年3月15日(金)~3月25日(月)の期間に「THE銭湯富士 ~静の世界~」が開催されます。

約100年前に初めて描かれた銭湯の名物ともいえるペンキ絵「銭湯背景画」は、日本の庶民文化の歴史遺産ともいえる大変貴重な素晴らしいアートです。

美しい湖や海の彼方にそびえ立つ雄大な富士の絵を眺めていると、昭和の古き良き時代の温もりを感ぜずにはいられません。

現在それを描くことのできるペンキ絵師は日本で三人しかおらず、その中で現役最高齢現在83歳の伝説の銭湯背景画絵師が丸山清人氏です。丸山氏の熟練の刷毛さばきは信じられない速さと正確さで作品を完成させていき、その制作過程もが一瞬のアートと呼ぶにふさわしいほどです。

また丸山氏の描く富士の背景画は驚くほど様々なバリエーションがあります。優しく広がる穏やかな湖の奥に佇む富士、海の彼方に壮大にそびえ立つ富士、朝陽が雲にあたり反射した光で赤々と染まった富士。そして時には横浜の夜景をも銭湯富士に!

匠の技で描かれたその繊細な質感や空気感は観る者全てに静謐を感じさせるまさに「静の世界」です。
今回の個展では家に飾っていただけるサイズほどの貴重な直筆のペンキ画大小約40点が展示販売されます。丸山氏の描く美しい「THE銭湯富士」を眺めながらゆっくりと銭湯の気分を味わってお楽しみ下さい!

今回個展のキービジュアルは丸山さんもめったに描かない珍しい貴重な「逆さ富士」です。
銭湯の背景画は、大正時代に千代田区にあった銭湯が、入浴されるお客さんを楽しませようと壁に絵を描いたのが始まりとされております。その後、広告会社がこの浴場壁画を無料で銭湯へ提供する代わりに、地元商店街などの広告を壁画の下に掲示させてもらうという形で広まりました。

銭湯背景画の最盛期は1970年代で、当時は都内だけでも約2500軒も銭湯があり、丸山さんも1日に2つの銭湯で絵を描き上げる日があるほど忙しかったということです。






【丸山清人氏プロフィール】

1935年(昭和10年)生まれ。父親が銭湯広告物専門の会社に勤務していた関係で幼い頃から画師がそばにいる環境で育つ。絵を描くことが好きで、美術学校を卒業後、父親と同じ会社へ就職し、ペンキ運びなど兄弟子の手伝いからスタート。現場で絵師としての技術を学び、25歳には一人で絵を任されるようになる。名実ともに銭湯背景画絵師の第一人者。






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