「月の精の画家」と称したアウトサイダー・アーティスト。ゾンネンシュターンの幻想的な絵画世界

フリードリヒ・シュレーダー・ゾンネンシュターン(Friedrich Schröder Sonnenstern)(1892-1982)は、リトアニアのティルジット近郊に、郵便配達夫の父の13人兄弟の第3子として生まれます。本名フリードリヒ・シュレーダー。

10歳の頃に非行少年や非行少女の保護・教化の目的で設けられた施設である感化院に入院、庭師の徒弟や農場で奉公をし、18歳の時に、放浪を始め、サーカス団でコメディアン、独立してキャバレーに出演しますが、精神病院に5ヶ月入院します。

兵役に服すも、再び精神病院に入院し、遺伝性欠陥、白痴、精神薄弱と診断され、治療不可能とみなされ釈放されています。その後、密輸業や占星術師、磁気療法士、オカルト教団の教祖、心霊術のサークルを主宰、男爵夫人の愛人などを経て、詐欺の為、38歳で6週間の拘禁刑となります。
1933年、バルト海沿岸の保養地で「奇蹟の塩」販売の代理店業を営みますが、その後、薬剤法違反、詐欺的医療行為、医薬品偽造で再度刑務所、その後、精神病院に入院します。

1939年、47歳頃より絵を描き始めてから、1947年、55歳の間に色鉛筆の作品を数百点を描き、1949年にシュプリンガー画廊が初期のデッサンを買取っています。その後、1952年、60歳の時にそのシュプリンガー画廊で初の展覧会、個展を開催します。

その後、他の画廊での個展を開催、雑誌の特集などに取り上げられ、1964年に東京の銀座にある青木画廊で初の日本初のゾンネンシュターン展が開催、1967年にはデュッセルドルフ市立美術館で回顧展が開催されました。1974年には再び日本の池袋西武美術館で展覧会が開催されます。

1982年、90歳で老衰のために亡くなっています。その1年後、バーゼルのアールブリュット・インターナショナル・コープレーションで生誕90周年を記念した大規模な回顧展が開催されます。

ゾンネンシュターンの作品には「月」をモチーフにした作品「月の射撃王」、「月の魔法の鳥」、「月の精の蛙」、「月の囚人たち」などがあり、ゾンネンシュターンという名前もまた、ドイツ語の「太陽(ゾンネ:Sonne)の星(Stern:シュターン)」からつけられてています。また、自分自身のことを「月の精の画家」と称しました。
ゾンネンシュターンはアウトサイダー・アート、もしくはアール・ブリュット(生の芸術)と呼ばれる分野に属されます。

    ゾンネンシュターン作品リスト

  • ブシケーと道化アモール:空気の釣り師のデーモンがブシケーをオリンポス山まで追っていく
  • 月の射撃王
  • ロバ追い
  • ボームッヒェル、人生の長距離ランナー
  • 月の精の蛙
  • おんどりのいる形而上学
  • 実践
  • 道徳的性交渉または月の道徳的軽業師






フリードリヒ・シュレーダー・ゾンネンシュターン「ブシケーと道化アモール:空気の釣り師のデーモンがブシケーをオリンポス山まで追っていく」1952年






フリードリヒ・シュレーダー・ゾンネンシュターン「月の射撃王」 水溶性色鉛筆 1953年

フリードリヒ・シュレーダー・ゾンネンシュターン「ロバ追い」 水溶性色鉛筆 1956年

フリードリヒ・シュレーダー・ゾンネンシュターン「ボームッヒェル、人生の長距離ランナー」 水溶性色鉛筆 1957年

フリードリヒ・シュレーダー・ゾンネンシュターン「月の精の蛙」 水溶性色鉛筆 1958年

フリードリヒ・シュレーダー・ゾンネンシュターン「おんどりのいる形而上学」 水溶性色鉛筆 1952年

フリードリヒ・シュレーダー・ゾンネンシュターン「実践」 水溶性色鉛筆 1952年

フリードリヒ・シュレーダー・ゾンネンシュターン「道徳的性交渉または月の道徳的軽業師」 水溶性色鉛筆 1956年






フリードリヒ・シュレーダー・ゾンネンシュターンの作品集

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ゾンネンシュターン作品掲載元

FRIEDRICH SCHRODER-SONNENSTERN
Constructing New Realities: The Unique Vision of Artists with Schizophrenia
Творчество душевнобольных людей
FRIEDRICH SCHRÖDER-SONNENSTERN (1892 – 1982)
Friedrich Schröder Sonnenstern wiki

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